Tomorrow knows yesterday

・季節はずれの卒業式




フローデがゴールを決めたとき、自然と両手のこぶしが高く突き上がっていた。

でも冷静に周りを見渡すと、何百何千もの人が私以上に喜び、彼の名前を呼んでいた。

フローデは清水の選手なんだということを改めて実感した。

去年まで一緒に戦った仲間のゴールを見ることができて嬉しかった。

しかしその感情は今日までのものとして一区切りをつけよう。

チームを離れたときからすでに彼は「敵」以外の何者でもないからさ。


私の久しぶりの卒業式は雨のアウスタでこっそりと行われました。
最後に、彼に最大最強の送辞を送ります。

「次に対戦するときはお前には何もさせないぜ。覚悟しておけ、ヨンセン。」